土地が無くてもできる太陽光発電!
太陽光発電事業を始めるに当たっては、太陽光発電システムを設置するための大きな屋根や、広い土地が必要だと思われるかもしれません。自力で太陽光発電事業に参入する場合には、確かに土地や屋根を用意する必要があります。
土地付き太陽光発電の場合は、販売企業が大規模な発電所を建設するための土地を20年という定期借地権付で確保してくれるため、広大な土地や屋根がなくても誰にでも始めることができるのです。そのほか、発電所のの建設や電力会社との契約といったことも全て行ってくれるので、資金さえあれば簡単に太陽光発電事業に参加することができます。つまり、『土地がないから太陽光発電には参加できない』とあきらめる必要はないのです。
ここで重要になってくるのが、太陽光発電に関する知識は自分である程度備えておく必要がある、ということです。投資金額は数百万円から数千万円と決して安くはありませんし、投資期間も20年という長期にわたるものです。そのうえすでにお伝えした通り、よくも悪くも発電に関することはほとんど販売企業に任せることになります。
土地付き太陽光発電への投資を成功させるためには、より良い販売企業と契約すること。それが最も重要なポイントだといえます。そのためには、より良い販売企業を見分けられるだけの知識を、自分で蓄えておくことが必要です。
土地付き太陽光発電の投資物件とは
土地付き太陽光発電はいま、最も注目されている投資対象の一つです。
これまで太陽光発電システムが注目を集めていたのは、光熱費の削減や災害時の非常用電源としての利用が主でした。ところが2012年7月、10kWシステムを超える太陽光発電システムによって発電された電気を一定の価格(2013年度は37.8円/kWh)で一定期間(20年間)買い取る『固定価格買取制度』を国が電力会社に義務づけたことで、太陽光発電は投資の対象としてもみなされるようになりました。
家庭の屋根で発電できる電気量はわずかかもしれませんが、産業用太陽光発電と呼ばれる10kW(一般住宅の平均は約3〜5kW)を超えるシステムでは、よりたくさんの電気を生み出すことができます。そして発電された大量の電気を電力会社に買い取ってもらうことで、大きな利益を得ることができるのです。
ただ、いくら国の買い取り制度にあやかって太陽光発電に投資をしたいと思っても、自力で広大な土地を用意したり、数百万円から数億円もかかる大規模な太陽光発電所を自費で建設するのは難しいのが実情。そこで「太陽光発電で投資をしたい!」と思っている人たちの力になってくれるのが、土地付き太陽光発電システムです。
太陽光発電の販売企業が投資家の皆さまに代わって借地、もしくは保有する土地に大規模な太陽光発電所を建設し、時には一定の大きさに区画して、投資家に販売してくれます。それがいま、注目を集めている『土地付き太陽光発電システム』なのです。いってみれば大きなマンションを建設会社が建て、それぞれの住戸を投資家に分譲し、投資家はその住戸を運用しながら利益を得る、という仕組みとほぼ一緒だと考えていいでしょう。
土地賃借型と分譲型
土地付き太陽光発電には一般的に分譲型と土地賃借型があり、分譲型は土地を含めて買い取る販売方式で、賃借型太陽光発電は20年の定期借地権付きとなります。どちらも土地を持たない人でも太陽光発電事業に参加することができ、太陽光パネルで発電した電気は『固定価格買取制度』を活用し、電力会社へ電気を販売することで収入を得ることになります。
買取価格と買取期間
2011年、調達価格等算定委員会が出した2012年度の産業用太陽光発電(10kW以上のシステム)の買い取り価格は1キロワットあたり37.8円/kWh(2013年4月末までに申請済みの物件であれば42円/kWh)で、買い取り期間が20年間となっています。この期間、電力会社は37.8円/kWhで電気を全量買い取りすることになります。これは世界的にみても破格といわれており、一気に投資家の注目を集めることとなりました。
また、安定した売電・高利回りが期待出来ることに加え、近年の太陽電池の大幅な価格の下落により以前に比べて比較的低コストで大規模な発電所が建設出来ることも、この太陽光発電ブームに拍車をかけています。