法人が太陽光発電システムを導入するメリットとして、自社社屋や工場などの屋根を有効活用でき、発電した電力を売電して収益をあげることができる点があります。
屋根や屋上であれば新たな土地は不要なことから、投資利回りは高いものになります。
また、投資収益以外にもメリットが多くあります。
メリット1・電力購入費の削減
太陽光発電によって発電した電力を施設内で使用することにより、受電電力量を削減することができます。
例えば、10kWのシステムを導入した場合、予想される年間の発電量は約1万kWhで、これはほぼ一般家庭2軒で年間に消費される電力と同等です(一般家庭の平均年間消費電力を5,500kWh/年として算出)。
メリット2・遮熱効果・空調費の削減
太陽光発電パネルを工場や社屋の屋根に設置する場合、通常は日照量の多い屋根に設置します。
このパネルが建物内への遮熱効果を発揮し、直射日光による建物内の気温上昇が抑えられるという副次的な効果があります。
特に夏場の空調コストが高まる時期に空調の負荷を下げる事ができますので、光熱費の削減効果があります。
メリット3・イメージアップ
地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量は増加の一途をたどり、中でも二酸化炭素はその約80%を占めています。部門別では、産業用部門(工場等)からの排出量がお最も多く、大きな工場や事業所を持つ企業や公的機関ではCO2の削減が急務となっています。
CO2の削減や電力不足への貢献が見込める太陽光発電の導入を進めることは、環境問題や社会的課題への前向きな取り組みとして、企業の社会的責任(CSR)を果たしているというPRにつながります。
メリット4・災害時の非常電源
自立運転機能付きシステムを導入すると、災害等により停電が発生した場合にも、発電している昼間であれば太陽光発電による電力を使用することができます。
さらに蓄電池と組み合わせれば、夜間でも電力を確保することができます。
メリット5・敷地の有効活用
工場立地法の改正(平成24年6月)により、売電用の太陽光発電施設も環境施設に位置付けられました。これにより、工場の屋上に設置した太陽光発電施設の設置面積相当分が、環境施設面積に参入できるため、平地に生産施設を増設することが可能になります。今まで以上に有効な敷地の活用ができます。